原発卒業式+サウンドデモ in 大阪

2011年6月5日、原発卒業式+サウンドデモに参加した。南堀江公園から天王寺公園まで3時間程の道のり。スピーカーを大量に積み込んだ軽トラと、スピーカーをそこそこ積み込んだリヤカーに挟まれ、テクノからハウスからレゲエからトランスから、爆音のダンスミュージックと共に大阪の街を踊りながら練り歩く。

今の立場とか関係なく、一人の人間として、原発は止めるべきと確信する。だから、ここで今、声をあげずにどうするよ。そして、「デモ」は日常的且つ楽しいものであるべき。「サウンドデモ」という言葉に違和感を持つ人間が意外と多いことがわかって悲しかったが、音楽に載せて社会的メッセージを叫ぶことは、僕等が生まれる遙か昔から、ごくごくふつーーーに行われてきたことだ。

さて、6月11日土曜日は、震災から3ヶ月ということで日本中でイベントが予定されている。大阪では、スピーカーを積み込んだトラックが参加するようだし、私も曲をかけさせてもらうことになりました。ありがとうございます。

6.11 脱原発100万人アクション
6.11 Osaka, Anti Nukes Sound Demo

チュニジアで、エジプトで、彼らが達成した瞬間をリアルタイムで見てしまったからには、僕等も声を上げ続けなくてはならない。不可能なことは何もない。

6月5日の写真、こちらにも、もう少しだけ置いています。

近況と、キューバで出会った光景

ここしばらく何をしていたかと言えば、年度末~年度始の山のような書類提出〆切に追われていたこともあって、ここを更新するどころではなかったというのもあり、さらに震災と原発事故の情報を追いかけるのに必死だったというのもある。旅のことだけ書いて、アクセス数稼げればいいやと軽い気持ちで立ち上げたブログだけれども、少なくともお気楽に旅行記について書くような精神状態ではなかった。震災直後は仕事も手に着かず、ustreamやニコ生で東電の記者会見を追いかけて、少しでも本当のことに近付こうと躍起になっていた。これは、仕事が遅れた言い訳であり、関係者の方々ご迷惑をおかけしました。ええ、もう大丈夫です。いつものように、毎日毎日泥のように働いていますよ。写真は、年末に行ったビルマ、Baganでの最高の一枚。

さて、で、なんで、このタイミングでブログを更新しようかと思ったかというと、ゴールデンウィークの逃亡先となったキューバにて、そこで遭遇した光景が、いやもう素晴らしかったからである。さあ、これがキューバ版サウンドデモだ!

5月1日のメーデーは社会主義を標榜するキューバでは盛大に祝う。ちょうどその時、Sandiago de Cubaというキューバ東部の都市にいたのだが、ここはキューバ革命発祥の地であり(モンカダやシエラマエストラ等、キューバ革命好きにはお馴染みの地名はこの周辺にある)、尚且つ、黒人奴隷が大事にしてきたアフリカ文化が根強く残る。

あくまでLonely Planetを読む限りでは、同じメーデーでも、首都ハバナの方は、軍事パレードもありつつ整然としたものだと思っていた。たいして期待していなかったのだが、行ってみたらこの勢いで、真夜中から翌日の昼まで踊り狂う老若男女。キューバ各地でこんなことが起こっているのが、Santiago de Cubaだけ特別なのかはわからないが、いろんな人から話を聞く限りでは後者のようだ。これは、本当に運が良かった。

この独特のリズムは「コンガ」と呼ばれるもので、キューバ東部が発祥の地。楽器の「コンガ」は、それが誤って定着したものらしい。トラックの荷台には30名以上の楽器隊が「コンガ」を奏で、それを追いかけて踊り、歌い、騒ぐ。メッセージは様々だが、フィデル・カストロの人気は凄かった。イランに行っても、ビルマに行っても、必ず現体制の批判をする人達と出会ったが、ここではラウール・カストロへの文句は耳にしても、フィデルに対しては賞賛ばかり。50年間愛され続ける指導者というのは世界的に稀だと思う。

いや、もちろん、これはキューバの現体制に守られたお祭りなので、この国でのそれと単純比較ができないことはよくわかっている。世界的にみれば圧倒的マイノリティであるという事情はあるにせよ。でも、心の底から楽しみながら、社会を動かすメッセージを発信することが日常となっていることは、この国は見習わなければならないと思う。

奴らに対して積もり積もった怒りは、しっかりと表明する。行動しないことは黙認することと同じ。でも、せっかく貴重な休みの日に街に出る訳だから、精一杯楽しみましょう。さっきの動画に比べればハードルは山ほどあるかもしれないが、思い思いの音楽や言葉を持ち寄って。

大阪では、6月5日に南堀江公園からスタートするサウンドデモ、6月11日には中之島からスタートする大規模な御堂筋デモ。楽しみにしています。晴れてくれ。

Anti Nukes Sound Demo(6月5日)http://osaka-antinukes.tumblr.com/

大阪御堂筋デモ(6月11日)http://www.kyudan.com/osaka/index.htm

旅行記は、また気が向いたときに書くつもりです。

2010年11月、愛媛県愛南町。

たまには仕事の話でもしておきましょう。Blogのタイトルに忠実に従えば全くしない訳ではないのだし。

いちおう普段は大阪在住だが、愛媛大学のスタッフでもあるので、毎月最低でも1回は必ず愛媛県で仕事をしている。愛媛県といっても、そこは愛媛県の最南端の愛南町。松山から車で3時間、最寄りの駅となるJR宇和島駅からバスで2時間の素敵な旅。ここは、日本で最も養殖の盛んな地域の一つであり、そして愛媛大学南予水産研究センターがある。

愛南町では、毎年11月3日に各集落でお祭りが行われる。2日は前夜祭ということで、行きつけの居酒屋で、仕事の関係者と一緒に新鮮な魚と地酒を頬張りながら日本の水産業の明るい未来を語り合っていると、突然獅子舞が乱入してきて子供と一緒に舞い踊る。

そして、3日のメインイベントは神輿。過疎に悩まされるこの地域にとっては、愛媛大学の学生及びスタッフは貴重な担ぎ手だ。特別、「担ぎますよー!」と高らかに宣言した訳でもないのだが、当然のようにハッピが用意されていたので、休日でもあることだし、朝から酒を飲みつつ神輿を担ぎ、巨大な牛鬼2頭に続いて練り歩く。

宇和島から南の地域では伝統舞踊となっている鹿の踊り。ここでは、子供5人が鹿に扮して踊るので、「五つ鹿」と言う、らしい。本家は「八つ鹿」で、分家になる毎に1鹿ずつ減っていく、らしい。ああ、早くから酔っぱらって聞いた話なので、本当かどうかは責任を持ちませんが。

昼から神輿を担いで集落の隅々(まあ、たいした距離は無いのだけれど)をねじ回り、フィナーレは、夕方。地区の集会所の前に集まって、神輿同士をぶつけて引き回す。とにかく引き回す。この時間になれば、酔いも相当回っており、みなさん千鳥足だが引き回す。多少の怪我人が出ようとも構わず引き回す。予想通り怪我人が出て、救急車が来たため一時騒然としたものの、なんとか皆様、五体満足で祭りを終えた。その後は、ひたすら飲む飲む飲む。翌日は早朝から仕事で、何とか起きたけれども、二日酔いが辛い。そして、翌々日に私の肩と腰の痛みはピークを迎えることになる。

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